介護士の面接対策として知っておきたいこと

介護士の採用面接では、「あなたの得意なことを教えてください」というオーソドックスな質問が減少傾向にありますが、若手の介護士に対しては、まだまだこのような質問が多いようです。そして、得意なことを聞かれたときの返答として、地雷回答と呼ばれている言葉があります。それは、「私は要介護者とのコミュニケーションに自信があります」という言葉です。

介護施設では要介護者の体調の急変や認知症の入所者との言った言わない問題など、マニュアル通りにはいかない出来事が多く、ベテランの介護士であっても要介護者とのコミュニケーションに悩まされるケースがあります。そのような現状があるにも関わらず、若手の介護士がコミュニケーションに自信があると簡単そうに言うと、面接官はそんなに軽々しく言うなよ…という気持ちになってしまうかもしれません。これまでの質疑応答が上手くいっていたのに、この言葉で不利になってしまったという事例もあります。

もし、本当にコミュニケーションに自信があるのであれば、「私は表情が豊かで声もよく通ると言われるので要介護者との意思疎通が図りやすいです」と、自身の特徴を得意なことに絡めて話すようにしましょう。また、このような言い方をすると、「では、得意だと思うようになった具体的な出来事を紹介してもらえますか?」という質問を返されることがあります。自分の得意なことと要介護者をつなげる回答方法だけでなく、それにまつわるエピソードも用意しておくことが介護士の面接対策だと言えます。